渋谷に未来を作る実験空間「100BANCH」がオープン、パナソニック、ロフトワーク、カフェ・カンパニーが協働

再開発が進み、日々その姿を変える街、渋谷に新しいスペースが生まれた。

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JR渋谷駅新南口からすぐの、元々は倉庫だった3階建てのビルが新たな空間として生まれ変わった。新たに生まれたのは、パナソニック、ロフトワーク、カフェ・カンパニーが共同して立ち上げる未来をつくる実験区「100BANCH」だ。

パナソニックの創業者である松下幸之助氏は23歳で起業し、100年続く企業を作り出した。来年、創業100周年を迎えるパナソニックは、未来を作る場作りへと乗り出した。

「100BANCH」という名前には、次の100年をつくる、100のプロジェクトが同時多発的に生み出していきたいという思いが込められている。

「100BANCH」は、キッチン、ガレージ、ロフトに分かれている。2階のガレージには公募によって集まった様々なプロジェクトが場をシェアしながら、メンターによるアドバイス等を受ける。

メディア・食・サイエンス・アート、写真・スタートアップ等々、各分野の実践者である多彩なメンターによる審査によって選ばれたプロジェクトチームは100BANCHのプロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用することが可能だ。

ロフトワークの林千晶氏は、どう空間についてこう語る。

「きれいなプロジェクトではくてもいい。たくさんやりましょう。100BANCHは変人たちをどんどん応援します。この場所から、どれだけ変なニュースが出ていくか、楽しみにしていてほしい」

プロジェクトメンバーたち

3階は、パナソニックの未来創造拠点として機能し、夜や休日にはワークショップやイベントが開催される。

パナソニックの村瀬氏は、「元々、社会に貢献しようと創業されたパナソニックですが、社会貢献は時代と共に変わります。パナソニックの力だけでは限界がある。イノベーションを起こすために、色々な人たちと協働していきたい」と語る。

空間の設計を手掛けたのは、スキーマ建築計画。パナソニックが創業時に開発していた二股ソケットを活用しながら、空間設計を行っている。

渋谷を選んだ理由として、カフェ・カンパニーのようなパイオニアが生まれた街であり、行政と民間が未来に向かったまちづくりをしていることがあげられた。

1階には、カフェ・カンパニーが手がけるカフェが10月に入るという。

2017年10月にオープン予定のカフェイメージ

カフェ・カンパニー代表取締役社長の楠本修二郎氏は、このカフェで「ジャムセッションのようにライブでいろいろなチャレンジを生み出したい」と語る。

「カフェはコミュニティを作っていく場所。アイデアや思いが創発されて、掛け合わせでアクションが起きていく。これが究極のカフェの役割なのではないかと思います。ぜひ、いろいろなことを試してもらえたら」

20年ぶりに基本構想を改定し、「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」とした渋谷区。政策決定の最上位概念をアップデートした渋谷区の長谷部健区長は100BANCHへの期待をこう語る。

「社会課題はたくさんあります。行政だけでは解決できないものもある。これを街のステークホルダーみなさんと考えていきたい。100BANCHが、渋谷を代表するアイデアが集まる場所になってほしい。区の持っている課題を解決するアイデアがあれば、一緒に解決に向かっていきたいと思います」

スタートアップと大企業、行政と民間、ビジネスとカルチャー。これまで分断されていたものが、分断を乗り越えていくことによって新しいものが生まれる。

パナソニック、ロフトワーク、カフェ・カンパニーによるコラボレーションは、多様な人々を巻き込みながら、街や社会にどのような影響を与えていくのだろうか。

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モリ ジュンヤ

『UNLEASH』編集長

inquire Inc. CEO。『greenz.jp』編集部にて編集、執筆、コミュニティマネジメントを担当し、副編集長を経て独立。フリーの編集者として『THE BRIDGE』『マチノコト』『soar』等メディアブランドの立ち上げに携わる。2015年にinquire Incを創業、企業や団体のメディアブランド構築、コンテンツ戦略の立案、インナーコミュニケーションの支援、情報発信の内製化支援等を行う。NPO法人soar副代表、NPO法人マチノコト理事、sentenceオーガナイザー。

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