「副業」で地方の中小企業を支援。新たな地域との関わり方を生む「Skill Shift」が登場

groovesは、副業プラットフォーム「Skill Shift」を公開した。都市部で働く「副業人材」と、人材不足に悩む「地方企業」のマッチングを行うことで、地方経済の活性化を目指す。

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転職でもなく、移住でもない新たな地域との関わり方を――。

人材紹介サービス「Crowd Agent」などを運営するgroovesは2017年12月、副業プラットフォーム「Skill Shift」を公開した。都市部で働く「副業人材」と、人材不足に悩む「地方企業」のマッチングを行うことで、地方経済の活性化を目指す。

2018年1月現在、Skill Shiftには北海道と岩手県・八幡平市の求人が10件ほど掲載されている。人事やマーケティング、経営企画といった募集があり、報酬は月額3~5万円が多い。定期的な現地ミーティングが必要なのもあれば、全てリモートワーク可の求人もある。

grooves経営企画部の鈴木秀逸氏によると、Skill Shiftが公開されてから約1か月がたち、少しずつ求人への問い合わせ数が増えているという。中には既にマッチングが行われ、現地でのキックオフミーティングを1月に開催する企業もあるそうだ。

掲載費やマッチングに伴う手数料はなく、利用は無料。Crowd Agentへの誘導をサイト内に設置しているのみで、Skill Shift単体でのマネタイズは検討していないとした。

自分のスキルと交通費を物々交換

鈴木氏は、groovesがSkill Shiftを始めた理由について「副業解禁が続く流れを活用して、新しい中小企業支援の形を提供したかった」と語る。

転職を検討している人は多くの場合、待遇や勤務地の条件の中で仕事を選ぶ。そのため地方の中小企業は、待遇面や知名度で大手企業に勝つことができず、スキルを持った人材を採用することが難しい。一方で中小企業側としても、正社員として雇用するだけの体力がない場合もあったりする。そこでgroovesが着目したのが「副業」だ。

企業と人材の意識の食い違い

鈴木:「都市部で働く人の中には、副業が解禁されたのに、何をしたらいいか分からない人も多い。起業したいわけでもないし、お小遣い稼ぎをしたいわけでもないけど、何か副業はしてみたい。しかし現状は、まだ副業先の受け皿が多くない。そのため副業として中小企業のサポートができる仕組みを作れば、お互いのニーズを解決できると考えた」

副業する側としても、月に1度のミーティング参加と平日の隙間時間を活用するだけで、出身地や趣味でよく訪れる地域の中小企業との交流が生まれるのは面白い。鈴木氏は「副業というよりも、自分のスキルと交通費の物々交換に近いかもしれない」とも語った。

地域との新しい関わり方として「副業」が定着するのか、Skill Shiftの今後に注目だ。

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庄司 智昭
庄司 智昭

ライター/編集者。製造業関連のWebメディアで2年間編集記者を経験。現在はハートに火をつけるWebメディア「70seeds」と、編集デザインファーム「inquire」を中心に執筆をしています。ローカルやテクノロジーが関心領域です。

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