「レシートの裏面」を有効活用!日常で触れにくい”防災情報”を届ける「みまもりレシート」

「レシートの裏面」という見落とされがちな空きスペース。そこを有効活用することで、防災意識を高めるプロダクトが登場した。

地震、豪雪、火山の噴火… 自然災害が報道されるたび、備えをしないといけないなぁ、と思う。だが、何から始めればいいのかを考えているうちに、普段の生活に戻ってしまう。

だが、日常の些細なタイミングで防災について考える機会が持てたら、どうだろか。「レシートの裏面」という空きスペースに注目した、ユニークな防災プロダクトが開発された。

そのプロダクトは、「みまもりレシート」。レシートの裏面に「もしもの時に覚えトコ?防災100のコト」として、地震や台風などさまざまな防災シーンのイラストと、それに応じた具体的な防災手段がプリントされている。

買い物した人がこのレシートを受け取り、日常的に防災に関する情報を目にすることで、防災リテラシーを向上したいという想いで開発された。

このプロダクトが生まれたのは、クリエイティブアワードとクラウドファンディングを掛け合わせたプラットフォーム「WonderFLY」だ。アイデアの創出から流通ルートの確保まで、アイデアが世の中に飛び立つまでのすべてのプロセスを、運営主体であるANAがサポートする。

広告会社ステッチで働く6人の有志メンバーが企画し、同クリエイティブアワードに応募した。第三回のアワードテーマ「あなたの日常に防災をプラスする」のもと集まった114のアイデアの中から、PRIZE WINNERに選出された

2018年2月現在、東京都内の3店舗で試験的に運用されており、今後も店舗展開を進める予定だが、実用化に向けた課題もある。それは、レシート本体の価格だ。通常のレシート用紙は1ロール65mで200円ほどだが、みまもりレシートを製作するには750〜1,000円がかかるという。

そのため、防災週間などの啓蒙イベントでキャンペーンとして利用することや、価格の低いトイレットペーパーやマスキングテープに応用するなど、対策を検討しているそう。

実用化に向けた第一歩として、2018年2月26日までクラウドファンディングを行い、目標金額の50万円が無事集まった。支援金は、サンプリングによる認知の拡大、そして企業や地域に応じた「シーン別防災」の普及に活用されるという。

生活の隙間でこのレシートに出会うことができれば、具体的な次のアクションを起こすことができるかもしれない。

岡本 あかね
岡本 あかね

編集者、ディレクター、デザイナー。2013年より、社会の課題をデザインの力で解決する、ソーシャルデザインプロジェクトに従事。関心分野は、暮らし、教育、ものづくり、ビジネス。

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