まちゃひこ
まちゃひこ

文芸作品やアニメのレビューを中心に行うフリーライター。文系一直線かとよく勘違いされるが、実は大学院で物理とかを研究していた理系。その他にも創作プロジェクト「大滝瓶太」を主宰し、小説の創作や翻訳を行っている。電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」より短篇集『コロニアルタイム』を2017年に発表。

わたしたちが「     」を読むために–「なぜ詩を読めるか」を問う現代詩アンソロジー『認識の積み木』

ぼくは詩が読めない。 厳密にいえば「読んでも読んでも読んだ気がしない」ということで、また言葉を変えるならば「詩の読みかたがわからない」。 詩に関するおもうところはさまざまないいかたができるのだけれども、ひとまずぼくにとっ…

なぜ人文学的問題を自然科学として扱えるのか--郡司ペキオ幸夫『生命、微動だにせず 人工知能を凌駕する生命』

「究極的にはいつか死んでしまうわたしたち」を考えるのは、元も子もないように思えるかもしれない。 だが、生や死といったある種の境界条件をものりこえた先で、なおも思考を続けようとする意志を持ったぼくらだからこそ、あらたに想起…

テクノロジーは組織の運営体制を抜本的に変えるか–「監視」を軸に現代社会を議論する『私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について リキッド・サーベイランスをめぐる7章』

無言か声高にか、意識的にか偶然にか、意図的か過失によるものかはともかくとして、監視される側の監視業務に対する多大な協力によって、彼らの「プロファイリング」が促されていますが、私はそれを「見られることへの愛」だとは思いませ…

偏在する悪意への対抗として「文学」ができること–19世紀アメリカを舞台に黒人奴隷の逃亡を描く『地下鉄道』

そしてアメリカも。アメリカこそが、もっともおおきな幻想である。白人種の者たちは信じている--この土地を手に入れることが彼らの権利だと、心の底から信じているのだ。インディアンを殺すことが。戦争を起こすことが。その兄弟を奴隷…

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