パタゴニアが環境問題を解決に導く新職種「アクティビズム・コーディネーター」を募集中

社会的責任とビジネスの両立に取り組んできた企業が、環境問題の解決に尽力する人材「アクティビズム・コーディネーター」を正社員として募集している。

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有名なアウトドアブランドの「パタゴニア(patagonia)」。同ブランドを展開するパタゴニアが、様々な環境に関する取り組みを行っていることも有名な話だ。

ドキュメンタリー映画『180°SOUTH/ワンエイティ・サウス』は旅の素晴らしさを伝えてくれたし、新しく公開される『FISHPEOPLE』 は、海に人生を捧げる個性あふれる人々のストーリーを描いてるという。

ダムの撤去を求める男たちを追った記録映画『ダムネーション』では、パタゴニア創設者のイヴォン・シュイナード氏が製作責任者を務めている。

パタゴニアは、環境問題に関する様々な取り組みを実施して来た。そんなパタゴニアが、さらに踏み込んだ活動を始めたようだ。

「アクティビズム・コーディネーター」の募集

パタゴニアの採用情報に、「アクティビズム・コーディネーター」という聞きなれない職種の応募が出ている。

アクティビズムとは、積極行動主義とも言われ、社会的・政治的変化をもたらすために意図的な行動する主義を指すとされている。

「アクティビズム・コーディネーター」の職種内容を見ると、こう書かれている。

日本支社のアクティビズムをリード、コーディネートし、社内外のステークホルダーとともに重要な環境問題を解決に導いていただきます。また、社員や環境団体が効果的なアクティビズムを実行できるように、財政的な支援ではない支援(トレーニングプログラム、製品寄付、ツール会議、マッチングプログラム、コンサルティング)の計画、実行に向け取り組んでいただきます。

営利企業であるパタゴニアが、環境問題の解決をリードする人材を正社員として募集しているのだ。これは面白い。パタゴニアのファンは、環境問題に向き合う姿勢に関しても理解していることだろう。ブランドを支える価値であるアクティビズムをより強固なものにしようとしている。

アクティビズム・コーディネーターの役割には、社員アクティビズムのリードをすることや、イベントなどの機会においてアクティビズムに関するスポークスパーソンの役割を担い、アウトリーチを狙うなどが含まれる。社員に会社のビジョンを共有する役割でもあり、ブランディング、PRにもつながる役割だ。この職種が活躍することができれば、パタゴニアのファンはより増えるだろう。

近年、改めて企業が本業を通じて社会に貢献することへの注目度が上がっているように感じられる。「B-corp」のような認証が注目を集めるのも、そういった背景からなのではないだろうか。

イヴォン・シュイナード氏は、著書「レスポンシブル・カンパニー」にて、社会的責任とビジネスをいかに両立させるかについて触れている。「アクティビズム・コーディネーター」という職種も、会社がレスポンシブルであるためには必要なものなのかもしれない。

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モリ ジュンヤ

『UNLEASH』編集長

inquire Inc. CEO。『greenz.jp』編集部にて編集、執筆、コミュニティマネジメントを担当し、副編集長を経て独立。フリーの編集者として『THE BRIDGE』『マチノコト』『soar』等メディアブランドの立ち上げに携わる。2015年にinquire Incを創業、企業や団体のメディアブランド構築、コンテンツ戦略の立案、インナーコミュニケーションの支援、情報発信の内製化支援等を行う。NPO法人soar副代表、NPO法人マチノコト理事、sentenceオーガナイザー。

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