ネイリストも「個」として働きやすい時代に。顧客とネイリストを直接つなぐSNS型予約アプリが登場

ネイリストと顧客をつなぐSNS型予約アプリ「Nailie(ネイリー)」がリリース。顧客・ネイリスト双方のメリットや、Nailieが創出するネイリストにとっての新しい働き方を紹介する。

指先に色や装飾を施す。その小さなおしゃれについて「これは自己満足だから、好きなようにするの。」そう言った友人がいた。

自分を鼓舞するために、自分に自信をつけるために、ネイルをする。そんな人は少なくないだろう。自己満足だからこそ、自分のことを理解し、その個性を活かしてくれるネイリストに施術してほしい。そんな想いを叶えてくれるのが、1月9日にリリースされたネイリストと顧客をつなぐSNS型予約アプリ「Nailie(ネイリー)」だ。

Nailieでは、ネイリストが個人でアカウントを開設し、ネイル作品の写真を「Collection」に投稿できる。ユーザーは、Collectionからデザインを探し、気になったネイリストがいれば、「Review」でその評判をチェックできる。

「この人にお願いしたい」と思ったら、「Menu」からワンタッチで予約。クレジットカード登録を行っていれば、簡単に決済を行うことができる。

顧客にとってのメリット

  • サロンや担当者の雰囲気をSNSでリサーチしなくても知ることができる
  • あらかじめネイリストとコンタクトをとれる
  • 口コミや評価がすぐにわかる
  • 予約・決済が簡単にできる

ネイリストにとってのメリット

  • あらかじめ料金の支払いを行うことで当日キャンセルを防ぐことができる
  • 面倒な会計業務から解放される
  • 独立したり、フリーランスとして働いたりしやすくなる

将来的には、売上管理や収支計算など、サロン経営に関わる一切の処理をアプリ内で行えるように開発を進めているという。

Nailieの最大の特徴は、現在サロン予約において主流となっている、クーポンサイトを介した価格重視のアプローチから、ネイリストの個性や技術を重視したアプローチへの転換を促す点にある。従来のクーポンサイトのみのアプローチでは、どうしても価格競争が生じてしまう。しかし、ユーザーの中には、値段ではなくネイリストに独自の世界観や技術力を求める人も多いはずだ。

現在、Nailieはβ版として、SNSで人気が高く、運営からスカウトを受けたネイリストのみが登録されている。対応端末はiPhoneのみだが、Androidアプリも準備中。2018年4月に東京在住のネイリストに一般公開し、同年7月に全国リリースを予定している。海外からのインバウンド需要を見込み、英語・中国語などのバージョン公開も計画している。

ネイリスト個人による新しい働き方を創出する

Nailieの登場で、ネイリストが個として活躍する機会は増えていくと考えられる。

アメリカにおいて、ネイリストの三分の一がフリーランスとして就業している。その理由として、ネイルサロンの開業のしやすさが挙げられる。ネイルサロン開業に必要なものは、作業用の机と椅子、ネイルに必要な商材だけだ。サービス提供のために広いスペースを必要としなく、自宅でも開業ができる。

もしネイリストが個人で顧客を獲得、管理できるようになれば、今よりも自由で多様な働き方を選択できる。サロンではなくネイリスト個人に信頼が蓄積されていけば、ネイリスト自体の地位も向上していく。アメリカでは人気のネイリストは非常に高額の収入を得ており、個人としての活躍機会が多い。

ネイルにこだわりを求める顧客と、世界観と技術力で勝負したいネイリスト、両者にとって、Nailieは見逃せないコミュニケーションツールになるだろう。

大藤ヨシヲ

文芸作品や映画のレビューを主に行うフリーライター。大学在学中に結婚・妊娠・出産を経験。趣味は読書、自撮り、ラップバトル鑑賞。関心領域は、自然科学・テクノロジー・教育。