オーガニック農作物のCtoC「食べチョク」がユーザーの好みに合わせた定期宅配を開始

ユーザーの好みに合わせたオーガニック野菜が定期的に届くサービス「食べチョクコンシェルジュ」のリリースに合わせて、赤坂 優、家入 一真、石森 博光、塩田 元規ほか1名のエンジェル投資家から4000万円を資金調達している。

オーガニック農作物のCtoCマーケットプレイス「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンが、ユーザーの好みに合わせたオーガニック野菜が定期的に届くサービス「食べチョクコンシェルジュ」を2018年2月8日(木)にリリースした

「食べチョクコンシェルジュ」のリリースに合わせて、赤坂 優氏、家入 一真氏、石森 博光氏、塩田 元規氏のほか1名の個人投資家を引受先とした総額4,000万円の第三者割当増資を実施したことも明らかにしている。

ビビッドガーデンは、昨年の8月にサービスを正式にリリース。その後、農家の登録件数は100以上となり、クックパッドのアクセラレータに採択されるなど、自己資本で着実に活動を積み重ねてきた。今回、エンジェル投資家から資金を集めて、サービスを成長させるための次の仮説検証を行い、事業を成長させていくことになる。

検証の1つとなるのが、食べチョクコンシェルジュだ。ビビッドガーデンの代表取締役 CEO 秋元 里奈氏は、コンシェルジュサービスを始めるに至った経緯をこう語る。

「サービスを使い始めたばかりのユーザーは、どこから買ったらいいかわからない、という状況になることもあり、パーソナライズがほしいという声が届いていました。繰り返し、食べチョクで農産物を買っている人は同じ農家から購入しています。コンシェルジュで好きな農家を見つけるところをサポートすることができれば、継続してご利用いただけるようになるのでは、と考えています」

「選べる」というのはユーザーにとって大切なことだ。だが、選択肢が多いというのも、選ぶハードルを上げてしまう(最近のサービスはこの傾向が強いように思う)。コンシェルジュ的に、ユーザーの好みにあった農産物を選ぶ支援をするのは理にかなっているだろう。

「コンシェルジュがユーザーから地域のこだわりや好きなものを聞いて、食べチョク側で調整してお届けします。まずは人力で選ぶフェーズのサポートを行い、ゆくゆくはシステム化していきたいと考えています」

「食べチョク」が対象としているのは、日本の農家の9割ほどを占める小さい農家だ。小規模な農家と個人ユーザーをマッチングするための仕組みを提供しており、システム化が進んでいけばよりマッチングと継続した関係構築が行いやすくなるはずだ。

「食べチョク」には追風も吹いている。最近、野菜が値上がりしているのは多くの人が肌で感じていることだろう。サービス開始当初、「食べチョク」は比較的高めの野菜が並ぶという印象をもたれることが多かったという。野菜が全体的に値上がりした今では、相対的に「食べチョク」の野菜を安く感じてもらえているそうだ。

サービスのリピート率は約50%。だが、購入頻度がユーザー1人あたり月に1.2回ほどだという。まだまだ、購買を想起する頻度が少ない、と秋元氏は語る。今後は、購買頻度を上げていくための施策にも取り組んでいくそうだ。

ビビッドガーデンのメンバーは、IT業界の出身者たちで構成されている。ITのバックグラウンドを活かしながら、今後もサービスを伸ばしていってもらいたい。

モリ ジュンヤ
モリ ジュンヤ

『UNLEASH』編集長

株式会社インクワイア代表取締役 / UNLEASH編集長。1987年岐阜県生まれ。2010年より『greenz.jp』にて編集を務める。フリーランスとして独立後、『THE BRIDGE』『マチノコト』などの立ち上げを経験。2015年にinquireを創業し、2016年に書く人が集まるコミュニティ「sentence」を立ち上げ、2017年に『UNLEASH』を創刊。メディアとコミュニティを通じて、小さな経済圏たちを活性化し、より良い社会をつくることが目標。NPO法人soar副代表 / IDENTITY共同創業者 / FastGrow CCO など。