著名人やインフルエンサーから”音声”で回答がもらえる。新感覚のQ&Aサービスが登場

ハイエク株式会社が、さまざまな知識を持つ著名人に対して直接質問し、本人の生の声で回答を受けられる新感覚スマホアプリ「Quidy.jp(クイディ)」をリリースした。

ひとの“声”には、不思議な力があると思う。

友人の声を聞けば、相手が元気なのか落ち込んでいるのかがわかるし、自分がどれだけ辛いときでも、恋人の声を受話器越しに聞いただけで落ち着くこともある。

文字だけでは伝わらない、ひとの思いそのものを届ける力が、私たちの“声”には備わっているのだ。

そんな、ひとの声の力を新しい形で活かすスマホアプリが登場した。ハイエク株式会社によるナレッジ共有サービス「クイディ」だ。

同アプリでは、専門家やタレント、インスタグラマーなどさまざまな知識を持つ著名人に対してユーザーが質問し、本人の声で直接回答をもらえるという。回答時間は60秒。アプリに登録すれば、特別な審査を受けることなく誰でも回答者になることができ、ほかのユーザー同士のQ&Aを聴くことも可能だという。

現時点では「クイディ」のすべての機能、サービスを無料で使うことができる。だが、将来的には、知識やスキルを持った回答者が答えることで報酬がもらえる形を想定しているそうだ。

気になる使い方は、いたってシンプル。アプリに登録をしたあとに自分のプロフィールを記入する。このとき、自分のスキルや知識をプロフィール欄に盛り込むことで、その領域に興味関心を持つ他のユーザーからテキストで質問が届く。回答は、スマホに向かって60秒以内で話すだけ。回答を終え次第、すぐに全ユーザーに公開される。

これまでのQ&Aサービスでは、テキストだけでのやり取りが主流であり、質問者と回答者の顔がお互いに見えにくいケースがほとんどであったように思う。回答者がどんなひとで、どんな知識を持ったひとであるのかが把握できないため、相手の回答をどこまで信じていいのかわからないといった問題もあった。

「クイディ」の場合は、質問をする前に回答者のスキルや知識を知ることができるため、相手の回答に高い信用度が付与される。さらにテキストではなく、本人の“声”でアンサーを聴けるため、質問者と回答者の間に親近感が生まれやすいのではないだろうか。

そういう面では、単なるQ&Aサービスではなく、タレントやインスタグラマーのブランディング目的でも「クイディ」が利用される場面が多くなりそうだ。

また、中国では類似のサービス「分答(フェンダー)」が大きな反響を呼んでいる。同アプリでは、利用者が専門家や芸能人にお金を支払うことで質問ができ、回答は「クイディ」と同じく60秒以内のボイスメッセージで受け取れる。他のユーザーのQ&Aを拝聴することは可能だが、ボイスメッセージを再生するには1元(約15円)を支払う必要があるそうだ。

「フェンダー」は、立ち上げから1ヶ月足らずで500万ユーザーを獲得したほどの人気を誇ったが、「クイディ」は日本でその地位を確立できるだろうか。今までのQ&Aサービスの枠を超えた活動に、今後も目が離せそうにない。

中川 明日香
中川 明日香

ライター。1994年生まれ。静岡大学で英米文学を専攻。学生時代に国際交流事業に携わるなかで、スロバキアに興味を持ち、長期留学を決意。現地の大学に通いながら、日本語講師のアルバイトで貯めたお金でヨーロッパ20カ国を周遊。その体験記を旅行メディア「Reisen」で執筆し始めたことをきっかけにWEBメディアの魅力を実感。帰国後「IDENTITY名古屋」でライターインターンを始め、現在に至る。