人工知能でもっと楽になるお店選び。AIが過去の食事履歴から適したお店をユーザーに提案する

世界最大のローカルビジネス口コミサイト「Yelp(イェルプ)」が、過去の外食履歴からユーザーの嗜好をAIによって分析し、自分に合ったお店をレコメンドしてくれる機能を新しく搭載した。

最近、ますます優柔不断になってきた。

「○○(地名) ランチ」と検索すれば、ありとあらゆるサイトが表示される。求めている情報はこんなにも溢れているのに、行きたいお店一つすら決められない。

時間に余裕があるときは、じっくりとレビューを比較しながら探すのもいいだろう。街を散策しながら、好みのお店を見つけるのも楽しいに違いない。

問題は、非効率であるということ。そして、時間をかけて見つけたお店が必ずしも自分の好みとは一致しないということだ。

想像してみてほしい。もし、自分の嗜好にマッチしたお店をすぐにサジェストしてくれるサイトがあったなら?世界はまた少し、幸せになるんじゃないだろうか。

そんな理想を形にしてくれたのが、アメリカ発のローカルビジネス口コミサイト「Yelp」だった。

同サイトが新しく搭載した「Collections」という機能では、ユーザーが予約した店舗やレビュー投稿内容をもとに、一人ひとりの好みを人工知能が分析。「Recommended for You(あなたへのおすすめ)」というカテゴリで、ユーザーに適したお店をリスト化して提案してくれるという。

リストに掲載されるお店は毎週更新されるため、情報としての鮮度が高く、使い手側のマンネリ防止にも繋がりやすい。サービスを深く使い込むことで、より個人に最適化されたリストへとブラッシュアップされるのも、ユーザーにとっては魅力的な点だろう。

それだけではない。「Collections」のなかには、Yelp独自が注目するお店を地域ごとにまとめたリストも用意されている。よく行くエリアや、気になるエリアのものをフォローすれば、情報が更新されるたびに知らせてくれる仕組み。旅行や出張で知らない土地に足を運んだときに、大いに活躍してくれそうだ。

気になるお店や実際に訪れたお店などは、個人リストとしてまとめることも可能。「友達と行きたいカフェ」や「デート向きのレストラン」など、テーマを決めてピックアップすれば場面に合わせて活用の幅も広がる。

さらに、リスト化したものには、色をつけたりメモを加えることができるため、自分だけの「外食日記」として記録していくのも面白いかもしれない。作成したリストは、ユーザー同士でシェアすることもできる。自分と似た様な嗜好を持っている人のリストをフォローすれば、それをきっかけに新たな交流が生まれそうだ。

以前、UNLEASHで紹介した「SHAKA SHAKA(シャカシャカ)」も、お店選びの面倒から解放してくるサービスだった。スマートフォンを“シャカシャカ”と2秒振ることで、周辺のお店をランダムにピックしてくれる。ユニークな仕組みではあるが、得られる情報が少ないぶんある程度のリスクを背負うことにはなる。

気の知れた友達と行くお店は、半ば冒険的に決めるのも悪くないだろう。だが、恋人とのデートや取引先との会食といった大事な場面においては、なるべく失敗のないようにお店を決めたいはず。

前者ではエンターテイメント性の高い「SHAKA SHAKA」、後者では安定性のある「Yelp」というように、状況に応じて使い分けてみるのも面白いかもしれない。

優柔不断な私でも、どの場面でどっちのサービスを使うかぐらいは、決められそうだ。

中川 明日香
中川 明日香

ライター。1994年生まれ。静岡大学で英米文学を専攻。学生時代に国際交流事業に携わるなかで、スロバキアに興味を持ち、長期留学を決意。現地の大学に通いながら、日本語講師のアルバイトで貯めたお金でヨーロッパ20カ国を周遊。その体験記を旅行メディア「Reisen」で執筆し始めたことをきっかけにWEBメディアの魅力を実感。帰国後「IDENTITY名古屋」でライターインターンを始め、現在に至る。