Review

#MeToo された著者の作品は最低最悪なの?──ジュノ・ディアス『こうしてお前は彼女にフラれる』

おれは悪い奴じゃない。こういうとどう聞こえるかはわかっている──言い訳がましいし、恥知らずだ──でも本当なんだよ。 ジュノ・ディアス、「太陽と月と星々」、『こうしてお前は彼女にフラれる(都甲幸治、久保尚美 訳)』 幼い頃…

「お笑い」と「タブー」をめぐる人間喜劇──コメディアン文学としての『ある島の可能性』

僕が耐えられなくなっているもの、それは「笑い」だ。笑いそのものだ。人間の顔だちを変形させる、その突然の劇的なひずみ。それは一瞬にして、その顔が有していたあらゆる品位を台無しにする。人間が笑い、そして人間だけが動物界におい…

“選択”に悩むすべてのミレニアル世代へ。アメリカ社会のリアルと日常の愛しさを映し出す「マスター・オブ・ゼロ」

マッチングアプリにグルメサイト、自分のためのカスタマイズされたSNSのタイムライン。私たちの周りには数多ある選択肢から最適なものを見つける手段で溢れている。 その便利さを存分に享受している一方で、「これが最適解なのだ」と…